令和3年3月3日、浅口市議会では第1回定例会が開かれた。会議では、有害鳥獣対策や高齢者の移動手段確保といった重要な課題が取り上げられ、特にイノシシ対策が注目された。
横山達士議員は、有害鳥獣対策について質問。具体的には「最近のイノシシの捕獲実績はどうか」と問うと、産業建設部長の井上聡氏は「平成29年度からの捕獲頭数は大幅に増加しており、最近では371頭を捕獲した」と答え、一定の効果が見られると述べた。しかしながら、出没地域が拡大しており、都市部に近い地域への影響も懸念されていることが表面化した。
横山議員はさらなる情報提供を求め、地域住民が捕獲に関与する仕組みの強化にも意見を表明した。また、通学路にイノシシが出た場合の対策についても言及し、教育機関との連携が強調された。
次に、高齢者の移動手段確保についての質問が続いた。バス運行に関する現状を問う質問に対し、健康福祉部長の石田康雄氏が市営バス「ふれあい号」の運行状況を説明し、加えて民間ボランティアによる「みどりん号」の取組も紹介された。このサービスは高齢者の通院や買物をサポートするもので、大変評価されているという。
教育や福祉に関する議案も複数上程された。特に「浅口市動物と共生できる社会の実現の推進に関する条例」は、市民の関心を集めた。環境部長の新田直哉氏は、本条例の目的を「動物愛護への取り組み強化とともに、苦情の多い餌やり行為に対する規制強化」と述べ、規則づくりの背景を説明した。
議会では、令和2年度の一般会計補正予算に関する議案も承認された。この補正には学校施設環境改善交付金が含まれており、予算総額が196億7000万円を少し超える形となった。市長の栗山康彦氏が、交付金の活用を明言した。特に、この年度内に多くの予算執行が求められる課題が挙げられた。
議会は順調に進行し、他の議案も同様に通過。市民生活に密接に関わる重要な決定が行われたことを確認し、最後には議員たちが今後の課題に意欲を示していた。