令和4年第4回浅口市議会定例会では、様々な重要な議題が取り上げられ、その中でも特に「盗水」問題や「消防団」への理解と支援が焦点となった。議長の伊澤誠氏が開会し、一般質問が始まった。この日の質問では、特に香取良勝議員が市内での盗水の問題に関する一連の経緯を鋭く追及した。
香取議員は、岡山県警に盗水の被害届を提出したことについて、告訴は行っていないことを指摘。この盗水問題が、浅口市金光町において発生していたことを明らかにした。
市長の栗山康彦氏は、盗水の事実確認やこの件については適切な対応を取られていると述べたが、香取議員が発言する度に市長と議会の間に緊迫感のあるやり取りが繰り広げられた。
また、香取議員は顧問弁護士についても言及し、浅口市が二名の顧問弁護士と契約している点を指摘した。顧問弁護士への報酬が市民の税金で賄われていることを踏まえ、透明性の確保や市民に対する説明責任を求めた。
加えて、体育館等公共施設へのエアコン設置についても取り上げられ、特に猛暑の影響下での学生や地域住民の健康と安全が考慮される必要があることが強調された。教育次長の難波勝敏氏は、これまでの対策に加え、新たな設置計画に取り組む必要性を認めた。
さらに、スポーツ少年団の団員数の減少問題も話題に上がった。参加する子供たちが減少している現状に対し、桑野和夫議員がその対策として地域での魅力の発信をする必要性を述べた。教育委員会は、広報活動や体験イベントを更に活用していく方針を示した。
災害時における避難行動要支援者への対応も重要視され、富田健康福祉部長が、要支援者名簿に基づいた個別計画が既に作成されていると説明した。災害弱者の取り残しを防ぐため、地域と協力し、避難訓練の重要性が強調された。
消防団については、竹本寛議員がその重要性と団員数の減少問題に触れた。市では消防団協力事業所制度を設けているものの、消防団員がより活動しやすい環境作りが求められており、栗山市長は今後の取り組みについて前向きな姿勢を示した。
最後に、サル痘への対策として、富田福祉部長が現状の対応を説明し、感染の広がりについて注意を促した。市としては、今後の政策や対応の指針をいかにして市民に届けていくかが大きな課題となるだろう。