令和5年6月13日、浅口市役所議場で開かれた第2回定例会では、市の様々な施策や課題について議論が交わされた。特にワクチン接種に関する議論は、多くの市民に影響を与える内容となったことが目立つ。
市民のワクチン接種状況について、健康福祉部の富田直弘部長は、現在の未接種者が18.6%であることを明らかにした。これは令和5年5月31日現在の数値で、まだ接種を受けていない方が一定数存在することを示している。ワクチン接種には強制はなく、本人の意思に基づくものであると強調された。
また、新型コロナウイルスに関連するワクチンの接種には副反応が存在するため、国の制度による医療費の給付も検討されている。副反応の実情については、一般的な発熱や倦怠感が示されたが、具体的な接種後の健康被害については報告はされていないという。
マイナンバーカードの普及に関しても、84.6%の市民が申請を行っているものの、本人確認書類としての利用が得られるカード作成の重要性についても説明された。特に新型コロナウイルスワクチン接種証明書など様々な場面での利用が進められている点が、当市でも大きな関心を集めている。
議論の合間に、映画「とんび」のロケ影響を受けた地域の活性化も話題に上がった。歴史的価値のある建物や町並みを地域資源として活用する方法を模索する動きも見られ、住民の意識改革が進む中、観光資源としての利用が期待されている。
市内の歴史的建造物の保存にあたり、教育次長の難波勝敏氏は、指定文化財や登録有形文化財が数多く存在することを報告。大谷地区の建物を観光の資源として生かすことで新たな経済圏を築くことが期待されている。
最後に、デジタル行政の推進や住民参加の重要性についても触れ、今後の行政運営においては市民全体の意見を反映させる必要性が強調された。浅口市は多様な施策を通じて、住民の生活品質向上に寄与することが求められている。市民もまた、自らの意思を持って政策を支える必要があることを再認識する機会となった。