令和元年第2回浅口市議会定例会での議論が続いており、さまざまな重要課題が提起されている。
本日、特に注目を集めたのは天草池の埋め立てについての議論である。香取良勝議員は、この埋立ての経緯や地元住民との協議について問いただし、その結果、産業建設部長の井上聡氏は、平成27年から地元との協議を進めてきたと説明した。具体的には、国道2号バイパス工事で発生する石を用いて埋め立てを進めているとのことだが、香取議員はその進捗の遅れや周辺の安全性について強く疑問を呈した。
また、香取議員は市民の命を預かる行政の責任を強調し、現状の対応に対する不満を表明した。その後、第2のテーマである区長制についても議論が交わされた。香取議員は金光町の区長制度の違法性や、他地域との不均衡について言及し、市長の栗山康彦氏は制度自体の違法性は無いと述べつつ、地域自治の重要性を強調した。
さらに、国道2号以北の都市計画道路川手鴻之巣線の整備についても質問があり、佐藤正人議員は、この道路整備の必要性や能動的な要望活動の重要性を説いた。市長はその認識を示し、進捗状況の早期共有を表明した。
豪雨災害対策については、昨年の豪雨を踏まえた新たな防災体制の強化が報告され、情報の収集や避難所環境の改善が計画されていることが伝えられた。市としても引き続き市民の命を守る施策を推進する意向を示した。
鳥獣被害対策については、地域おこし協力隊員の新たな募集の可能性も議論された。鳥獣被害の深刻化に伴い、これに対応する人材の確保が課題となっているが、実際には難しい状況が続いている。これこそが、地域住民との協力関係を再構築する重要性を証明するものでもあった。