令和4年第1回浅口市議会定例会が開かれ、いくつかの重要な議題が取り上げられた。特に目立ったのは、香取良勝議員による水道水の不正使用に関する質問であった。
香取議員は、自身が所有する香取ビルでの水道水の未届け接続について厳しく問いただした。この問題は報道で広まり、市長が名誉毀損で訴えられていることも関連している。香取議員は、事件が長期にわたり放置された理由を尋ね、経過と対処について不満を表明した。市長・栗山康彦氏は、事態の深刻さを踏まえ、捜査の進捗を待ちながら適切な対処をすると説明した。
この件に対して、水道課は情報が確認できなかったために遅延したと説明したが、香取議員は市の対応が不十分であると主張した。市長は、警察への被害届を提出した理由は、水道水の不正使用が市の財産への侵害であるからだと強調した。水道料金の請求に関しては、詳細な経緯については弁護士とも相談しているため、慎重に扱っているとのことであった。
さらに、大西恒夫議員は、WJRのダイヤ改正について論及し、都市の公共交通機関の利便性が損なわれる懸念を訴えた。市は、貨物輸送や市民の交通手段としての役割を持つ鉄道の維持・向上の重要性を認識しており、連携して改善策を模索すると答弁した。特に金光駅が無人化されることから、利用者の安全確保やサービス向上に留意した対応が求められる。
また、昨年の新型コロナウイルス感染症に関する施策として、ワクチン接種状況や自宅療養者への支援策についても説明がなされた。健康福祉部長の石田康雄氏は、接種率が高いこと、そして必要なサポートを適切に行っていることを報告した。今後も、コロナ対策と市民生活の質を向上させる施策を継続する方針が示された。
このように浅口市の議会では多様な議題が論じられ、特に市民生活に直結する問題について、市長及び部長たちが対策を検討する重要性が再確認されたことは注目に値する。議会の姿勢が今後の市政にどのように影響を与えていくのか、今後も注視していく必要がある。