令和元年第3回浅口市議会定例会では、さまざまな議題が取り上げられた。
特に注目されたのは、南口整備やコミュニティ・スクールの導入である。南口の整備進捗状況について、産業建設部長の井上聡氏は、10月の金光教の大祭時には仮設通路を設けると述べた。このプロジェクトは令和2年秋の完成を目指しており、今後の計画について明言した。
児童虐待防止については、高倉道雄健康福祉部長が市内での実態を報告した。令和元年8月末の時点で、要保護児童として把握している件数は48件で、言葉によるおどしや育児放棄が多く見受けられる。この対策には、専門的な協議会が関与し、早期発見や早期対応が求められていると強調された。
また、公衆無線LANが市内でいかに重要であるかも話題に上った。徳田政太郎企画財政部長は、市内の主要場所に整備され、避難所への導入が検討されていると説明した。災害時においては、情報伝達の手段としても高い効果が期待されている。
加えて、空き家対策への取り組みも議論された。空き家の除却に対する補助金の申請状況や、空き家情報バンクの運用について、蓄積された実績と今後の展望が議題にあがった。産業建設部長は、具体的に市民がどのように活用できるかを説明し、需要の高まりに応じて制度を拡充する必要性があると指摘した。
さらに、協議会型住民自治組織についても議論され、地域が直面する課題に対して市民と行政が協力する重要性が認識された。地域住民が自主的に参加し、自らの手で街を育てる意義がここでも強調された。
議題の一つ、金光地区の桜まつりが終了し、今後のイベント計画が求められる中で、地域活性化のための取り組みが不可欠とされた。
全体を通じて、地域住民が参加しやすい施策の推進や情報伝達の重要性が強調され、来たるべき市民との協働に向けた運営が求められた。今後の議会でも、これらの議題についての議論が続くことが期待される。