令和4年第3回浅口市議会定例会が開会された。
この会議では、市長の施政方針や各種議案の審議が行われ、特に公共施設の整備や防災対策に関わる議題が多数上程された。市長の栗山康彦氏が述べた施政方針では、職員による不祥事の再発防止と市民の信頼回復が強調され、施策の実行を通じて市民福祉の向上を目指す意向が示された。
市長は、収賄事件が発覚したことに対し、「深くおわび申し上げる」と謝罪した。さらに、職員の服務規律の徹底を図り、倫理観の向上を目指す方針を固明した。このほか、会議では子ども医療費の無償化対象年齢を18歳まで拡大する方針を発表し、重要な施策の一つとして位置づけた。これにより、安心して子育てをする環境を整備することに期待が寄せられている。
また、市政を進める上でデジタル技術を活用した行政改革も強調された。具体的には、所得証明書のコンビニ交付サービスや公共施設のオンライン予約システムを導入し、市民の利便性向上を図る計画が示された。市長は、これらを通じて「市民へのサービス向上につなげていく」意向を述べた。
さらに、防災対策に関する発言も目立った。栗山市長は、近年の自然災害への対応とし、ため池ハザードマップの作成を進めることを明言した。この施策は、特に洪水や土砂災害から市民を守るための重要なステップと認識されている。