令和5年9月11日、浅口市議会第3回定例会が開かれ、一般質問が行われた。特に寄島地区における義務教育学校の設立に関する検討が注目を集めた。
議会では、香取良勝議員が義務教育学校の設立理由や教育内容について詳しく質問。香取議員は、義務教育学校が寄島地域の教育環境の改善や過疎対策に寄与する可能性を示唆した。教育長は、義務教育学校は一貫した教育を提供するための新たな制度であり、小中一貫教育よりも効果的だと強調。「学校全体を見渡せる体制を整えることで、地域づくりにも寄与できる」と述べた。
さらに、事業がスピーディに進行していることに対しても意見があり、住民への説明不足が指摘された。桑野和夫議員は、「義務教育学校の設立は市民合意が十分に形成されていない」ことを懸念した。教育次長は、寄島地区の保護者に説明する機会を設け、住民の意見を重視すると回答した。
また、会計年度任用職員に関しても議論が交わされ、正規職員との比率の問題が浮き彫りに。市長は「適切な職員配置を検討し、職場環境の改善に尽力する」と述べた。
市民の意見として、「学校の設置に先立ち、地域の活性化や公共交通の充実を優先すべき」という声もあり、今後の方針が注目される。