令和4年12月12日、浅口市議会ではさまざまな議題が取り上げられた。特に、子供に関する支援問題、制服変更の進捗、遊具の設置状況についての議論が注目された。
健康福祉部の富田直弘部長は、浅口市で急増する児童虐待や貧困問題に直面し、社会全体で子供を支える必要性を強調した。加えて、福祉と教育の連携を強化し、児童相談所、警察、教育関係者などと協力して児童虐待の早期発見に取り組むと述べた。
教育長の中野留美氏は公立中学校の制服変更について説明した。新たな制服は市内の公立中学校3校で共通に採用され、オールシーズンに対応したデザインになる。各学校の校章の色は異なり、金光中学校は緑色、鴨方中学校はえんじ色、寄島中学校は青色となる。
移行期間が設けられ、現行の制服を2025年まで使用可能であるため、負担が軽減される。この変更は、近年の社会情勢に対応した柔軟な方針の一環で、子どもたちの個性を尊重する形で進められる。
さらに、浅口市の公園における遊具設置の状況も討議された。現在、79カ所の公園のうち、14カ所にしか遊具が設置されていないことが問題視されている。設置には20万円から30万円かかり、予算の制約がある中での維持管理も重要となる。部長は、必要性や維持費を考慮しながら、少しずつでも新しい遊具の設置を検討していく意向を示した。
市長の栗山康彦氏は、子供たちの未来を担う役割の重要性を強調し、遊具の設置に対しても前向きな姿勢を示した。市は引き続き、縦割りの壁を越えて、資源を有効活用し、子供まんなか社会を実現するための施策を進めることを約束した。