令和5年3月7日、浅口市議会の第1回定例会が開会された。会期は3月23日までの17日間で、重要な議案が多数上程される。
会議で特に注目されたのは令和5年度の予算案であり、一般会計予算は146億8,400万円に設定される。栗山康彦市長は、予算案の重点施策として「防災・減災対策」と「デジタル化の推進」を挙げ、市民の安全を確保する姿勢を強調した。
また、国民健康保険特別会計予算は37億5,840万7,000円となり、後期高齢者医療特別会計予算は6億8,510万7,000円に達する。それぞれ、歳出の主な内容としては保険給付費の確保が重要視されている。
さらに、義務教育学校の設置について、総務文教常任委員会の藤井立子委員長は、地域からの要望に基づき、教育の質を向上させるための取り組みを行う重要性を強調した。地域の声を尊重しながら、学校運営協議会を中心とした検討が進められる。
視察報告も行われ、産業建設常任委員会の香取良勝委員長が寄島地区の特産品イチゴやレモンの栽培状況を紹介し、地域経済の活性化に向けた努力が続けられていることを報告した。
今回の定例会で承認を求めている議案は、条例案件12件、予算案件17件、その他の案件6件に上り、多岐にわたる施策の実現に向け議会の同意が求められることになる。
今後も市民との対話を重視し、透明性の高い市政運営を進めることで、地域の発展に寄与することが期待されている。