令和元年9月4日、浅口市議会の定例会が行われ、市民の交通手段である浅口ふれあい号のさらなる活用について活発な議論が繰り広げられた。
石井由紀子議員は、ふれあい号の利用状況について質問し、タクシーに頼る市民が増えている現状を指摘した。
彼女は、「利便性を向上させるための具体的な調査が必要である」と強調した。
企画財政部長の徳田政太郎氏は、利用者への聞き取り調査を今年度内に行う予定であるが、まだ計画中であると回答した。
加えて、議員は具体的な数字も示しながら、運行の週3回への増便による利用者の増加を報告した。金光北線では54%、金光南線で44%、鴨方西線で43%といった増加率である。これに対して、部長は「運行開始以来、多くの市民にご利用いただき感謝している。さらなる利用促進に努めたい」と答えた。
議会では、鴨方地区で虫歯が多い子供たちの健康状態についても触れる場面があった。
高倉道雄健康福祉部長は、最新データとして平成30年度の調査結果を共有。そこで200人中40人が虫歯と診断されていると述べた。これは20%の割合で、議員からはその改善に向けた取組が評価された。
さらに、障害のある高校生の医療費助成に関する質疑もあった。
沖原有美議員が、高校生の医療費助成の必要性を訴えたことに、市長は「手厚い支援が行われているがさらなる拡大は予算の問題から難しい」と述べた。
環境問題に関しては、新田直哉生活環境部長が河川内のごみ清掃とレジ袋削減の取り組みを説明。市は環境への負荷を軽減するために様々な施策を立案し、地域の協力も仰いでいる。その中で、地域でのごみ拾い活動を広げていることが報告された。
これら一連の議論から、市民の生活の向上とともに、環境問題にも取り組む姿勢がうかがえる。
議員一同が地域の声を尊重し、具体的施策の実施を促す場面が見られた。今後の展開に注目が集まる。