令和2年第1回浅口市議会定例会では、多くの重要な議題が議論された。最も注目されたのは、外国人支援の取り組みと交通安全対策である。特に、外国人労働者の増加に伴い、浅口市でも支援が必要とされている。
石井由紀子議員が取り上げた外国人労働者に関する質問に対し、生活環境部長の新田直哉氏は現在、浅口市に274人の外国人が在住していると報告した。これに対し、今後の見通しとして、外国人労働者数は増加するとの意見が出された。5年平均で見た場合、年々7%程度の増加が続いており、就労を目的とする外国人が多くを占めていると説明した。
また、支援策として、日本語教室や防災取り組みが必要とされ、具体的な支援内容の検討が進められている。この一連の流れを受け、今後、浅口市は国際化に向けた取り組みを強化する方針である。
次に、交通安全対策についての議論が展開された。新田直哉氏は、交通事故の減少に向け、毎年実施している県民運動や市民対象の交通安全講習会などを強調した。特に高齢者における交通事故の増加が懸念され、具体的な対策が必要とされることが改めて認識された。
さらに、交通安全教育の重要性から、体験型の活動の導入についても議論がなされた。安全意識の高揚を図るため、市民との連携強化が求められている。
イノシシ等の有害鳥獣対策についても触れられた。横山達士議員は、地域住民と一緒に捕獲活動を行う重要性を訴え、行政によるバックアップが必要だと述べた。このような市民の参加を促す取り組みが進んでいくことが期待される。
最後に、プログラミング教育の導入に関する議論も行われた。教育長の中野留美氏は、小学校でのプログラミング教育の狙いを説明し、ICT環境の整備や教員の研修が急務であることを指摘した。
これらの議論は、浅口市におけるこれからの施策に大きな影響を与えるものと考えられる。