令和4年の大和郡山市議会定例会において、将来の都市構想や忠魂碑に関する議論がなされた。特に、大和郡山市の都市構想については、乾 充徳議員が具体的な課題を提起した。
乾 議員は、大和郡山市の地理的条件を活かした企業誘致の必要性を強調した。これまでの質問に基づき、都市計画マスタープランのさらなる実現が求められた。特に、令和3年度の改定による産業・雇用創出エリアに関する計画の迅速な実行を期待する声が上がった。乾 議員は、「企業誘致し、雇用の確保を図るためには、計画の着実な実現が重要である」と述べた。
また、忠魂碑に関する質問も行われ、福祉部長の植田亮一氏は、市内の忠魂碑の維持管理が高齢化の影響で困難になっていることを認め、支援を検討する意向を示した。植田氏は「市戦没者追悼式を通じて、少しでも遺族会の負担軽減に努めていく」と語った。
さらに、農業振興に関しても議論が交わされた。乾 議員は地域特産物の栽培促進や就農支援について市の考えを問いかけ、産業の振興が地域活性化に寄与するとの見解を示した。新たに就農する若者の支援策が都市構想に不可欠であると指摘した。
市の答弁では、特にイチゴやイチジク、大和丸なすといった地域特産品の育成に向けた施策が確認された。特にイチゴの栽培には新規就農者のほとんどが関心を寄せており、協力体制の構築が進められていることが明らかになった。
また、教育関係への投資喚起として、上田 清市長は「教育現場の改善が人口増につながる」と述べ、教育投資の必要性を強調した。さらに、将来を見据えた市営球場の整備や忠魂碑の管理についても言及があり、地域の戦争経験を後世に伝え続ける重要性が強調された。