令和6年第2回大和郡山市議会定例会が開催された。
議題として提案されたのは、条例の一部改正9件及び一般会計補正予算案1件である。
市長の上田清氏は、招集挨拶の中で、議案への慎重な審議をお願いした。また、会期は6月26日までの14日間と決定された。市民の利便性向上を図るため、「大和郡山市情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例」の制定が提案された。
中尾誠人副市長は、この条例に関し、申請手続が書面に限られず通信技術による手続も可能にするための規定が含まれることを説明した。行政の簡素化と効率化を狙った施策と捉えられている。
さらに、附属機関設置条例の改正も提案された。これは、清浄会館の再整備に関連して、管理運営事業者を選定する委員会設置が目的である。老朽化した施設の管理運営を新規に委託することが重要視されている。
議案第31号では、家庭的保育事業に関する基準が改正され、満3歳以上の児童に対する保育サービスの質の向上が図られる。また、議案第32号で市道路線の認定が進められ、地域交通における円滑な運営が期待される。
今議会が特に注目されているのは、トイレ改修工事に関連する議案である。市立郡山南中学校と片桐中学校のトイレ全面改修工事について、それぞれ2億7,830万円および2億1,150万8,000円の契約締結が提案されている。これにより、児童が快適に使用できる環境を整備するという意義がある。
最終的に、提出された各議案についての質疑および討論が行われ、慎重審議の必要性が強調されている。市民の生活向上に寄与するための議論が活発であることが印象的である。