令和4年8月の定例会において、大和郡山市議会にて重要な一般質問が行われた。参議院選挙中に亡くなった安倍晋三元首相に哀悼の意を表しつつ、吉川幸喜議員が探究学習に関する質問を行った。吉川議員は、探究学習が特に児童が自分の興味を追求する方法として注目されていることを引き合いに出し、その具体的な実施状況を問うた。教育部長の奥村雅彦氏は、現行の学習指導要領に基づき、子どもたちの主体的な学びを重視した活動が行われているとして、特に小学校においてはテーマに基づき情報収集や発表を行う取り組みが進められていると述べた。現状としては、幼稚園や中学校においても探究心を育むような取り組みが積極的に実施されていることが確認されている。
次に、吉川議員は広域化に関する質問を行った。特に、消防の広域化に関しては、平成26年からの統合に続く救急サービス体制の変化について質問した。総務部長の八木謙治氏は、消防救急出動体制の効果についても言及し、地域連携の重要性を強調した。現行の組合分担金の推移も示され、今後の展望については依然として慎重な態度が問われていることが示唆された。
さらに、子どもの安全に関する質問も出され、交通事故の危険をどのように防ぐかが議論された。特に吉川議員は、地域における通学路の安全対策の強化を求めた。教育・福祉部門の連携が重要であり、未然防止策を講じる必要性が認識され、市長の上田清氏は、地域活動の重要性を認め、今後のアプローチとして協働のまちづくりを進める意向を示した。
また、補聴器の助成制度についても触れられた。上田市長は、基本的に年齢による制限は設けず、全ての需要に応じた支援が必要であることを強調した。特に高齢者対象の支援が急務であり、その実施に向けた調査研究が行われている。高齢者の外出阻害要因となる運転免許の問題についての意見も交わされ、問題解決に向けた多角的な視点が必要であることが確認された。