令和2年第2回大和郡山市議会定例会が6月11日に開会。
市長の上田清氏は、今定例会に提案された議案について報告を行った。この議案には、同意案7件や9件の条例改正、また令和2年度一般会計補正予算が含まれている。
特に議案の中で注目が集まるのは、新庁舎建設特別委員会の中間報告である。委員長の遊田直秋氏は、工事の進捗状況や、地元住民への配慮について説明した。近隣から寄せられた音に関する苦情に対しては、事前に説明会を開き、個別訪問も行ったとしている。
また、議員らの質疑では、令和元年度の繰越明許費について尾口五三氏が、職員数の不足が事業進捗に影響しているのではないかと懸念を示した。この問いに対し、八木謙治総務部長は、職員数の不足を原因とするものではなく、他の要因があると回答した。また、尾口氏は新型コロナウイルスへの対応や、今後の市民サービス向上に向けた職員増につながるよう推進を強調した。
新型コロナウイルス感染症に関しては、文化体育振興公社の貸館利用に関する報告もあった。この影響で、114件に対して284万3,696円の返金、4月末には313件で757万754円に達したとされ、影響の深刻さが浮き彫りとなった。一方で、報告では新型コロナウイルス対策として実施される施設の利用制限や感染予防策も整えられることが明かされた。
今期定例会は、6月24日までの14日間とされ、各議案に対する質疑や討論が行われる予定である。議員には、今後も市民の生活を守るため、慎重な審議を求める声が寄せられた。