令和4年度大和郡山市定例会が開かれ、多くの議案と施政方針が審議される中、新型コロナウイルス感染症対策や教育行政方針についての質疑が活発に行われた。
初めに、11番の徳野衆氏が新型コロナウイルス対策について質問を行い、ワクチン接種の進捗状況を確認した。市長の上田清氏は、特に5歳から11歳を対象にしたワクチン接種に関し、接種券が順次発送されることを述べた。また、ワクチン接種において医療機関との連携を強化していることも強調した。接種対象者が増加する中で、安心・安全な接種体制の確保が求められている。
一方で、教育行政方針についても多くの質疑が行われた。特に中学校トイレの洋式化についても強い要求を示していた。市長はこれに対し、トイレ改修に関しては国の補助が入る見込みであり、具体的な計画が進行中であることを説明した。また、トイレの多目的化についても進行中であるとし、より丁寧な配慮が求められていると指摘した。
議案に関しても多彩な議論が交わされた。地域の絆応援助成金条例は、新卒者や既卒者の支援を盛り込み、市の若者の定住促進を図る取り組みである。総務部の八木謙治氏は、今後の助成対象者として新卒者20名と既卒者30名を見込んでいるとし、地域の活性化に寄与する考えが示された。
全体として、この会議は各議員にとって市民の声を聴く重要な場であり、今後の市政運営に対する期待と厳しい視点が交錯した。市長は、施政方針のなかでシビックプライドを重視し、まちづくりを進める必要があると強調しており、今後の施策実行に向けた市民との対話が重要視される。