令和5年2月、大和郡山市議会の定例会が開かれ、高齢者支援や地域の活動について多くの議員が意見を述べた。特に、高齢者の見守り支援策や地域での支え合い活動が中心となった質疑が行われた。
冒頭、議員は地域の支え合い活動に関連し、高齢化が進む中での老人クラブの重要性を強調した。乾充徳議員は、高齢者が健康で元気に過ごすために、老人クラブの活動内容を尋ね、植田福祉部長は、「老人クラブは仲間づくりや健康づくりに寄与している」と述べ、さらに活動の多様性が必要であることを示した。
続いて、認知症対策に関する議論が進められた。鈴木花子議員は、地域包括支援センターの役割について質問し、同部長は、「認知症カフェやサポーター養成講座を通じて、地域の理解を深める努力を続けている」と応じ、地域全体の取り組みを強化する方針を述べた。
また、子育て支援やデフリンピックについても話があがった。福田浩実議員は、「デフリンピックが日本で開催されることで、聴覚障害者への理解が進む」と期待を寄せ、今後のイベントや地域活動での協力を呼び掛けた。特に、聴覚障害に関する啓発活動が急務であり、手話やデフスポーツの普及が必要であるとの認識が示された。
さらに、移動支援についても話題に。林浩史議員は、地域における公共交通の拡充を求め、デマンドタクシーなどの導入を提案した。市長は、「公共交通のあり方検討委員会を設置し、早期の検討を進める」とし、市民が安心して移動できる環境づくりに向け、さらなる努力を約束した。
これらの議論を通じ、高齢者や障害者に優しい町づくり、地域の支え合い活動の重要性が再確認され、具体的な施策についても積極的に推進されることが期待される。