令和元年12月9日、の大和郡山市議会において、いくつかの重要議案についての質疑が行われた。
特に議案第49号に関する質疑では、大和郡山市の下水道料金の頻繁な値上げが取り上げられた。丸谷利一議員は、過去10年間に4回の料金値上げが行われており、この状況は極めて異常であると強調した。さらに、下水道料金が上水道料金を上回る逆転現象にも言及し、料金改定の必要性を問うた。これに対して、勝又努上下水道部長は、料金改定は経費回収率を維持するために必要であると話し、具体的には一般排水について23%、中間排水および特定排水については10%の値上げが行われることを説明した。
次に、議案第47号に関連する質疑では、会計年度任用職員制度に基づく臨時職員の給与について話題が及んだ。関本真樹議員は、今後の制度の適用により予算が増加することを懸念し、具体的な予算額や国からの財政措置について尋ねた。西尾卓哉総務部長は、約8,000万円の予算増が見込まれるが、国からの財政措置が現時点では不明瞭であることを明らかにした。
議案第54号では、平和認定こども園建設に関する契約が議題となった。吉川幸喜議員は、入札に参加した業者数や落札率について質問し、特殊な状況に対して抜け道を模索する必要性に触れた。これに対し、北森正一都市建設部長は入札の透明性や公平性を重視していると述べつつ、落札率が99.039%となった理由について説明した。
最後に、本日の質疑を受けては、各議案は別々の常任委員会に付託され、今後の審議に進むこととなった。
議会運営全般において、公共料金の設定や非正規職員の処遇改善など、重要なテーマが多く取り上げられ、有意義な議論が展開された。