令和３年第２回大和郡山市議会臨時会が開催された。
市議会では、主に新型コロナウイルスに対する対策としての補正予算が議題に上った。上田市長は、議案の承認を求める挨拶の中で新型コロナウイルス感染症によって経済的困窮が進んでいる状況を強調した。特に、低所得の独り親子育て世帯に対する生活支援特別給付金について説明があり、この支援策は深刻な経済状況にある市民を救うための重要な施策として位置付けられている。
会期の決定に関して、議会運営委員会委員長の林浩史氏は、会期を本日から12日までの2日間とすることが承認されたと報告した。これにより、議員は迅速に審議する体制を整えており、議案件の選定に迅速性と効率性を求めていることを強調した。
特に印象的なのは、生活支援の一環である生理用品の無料配布に関する施策である。河田和美氏は、この施策が女性の「生理の貧困」を解決する重要なものであると述べ、配布に伴うプライバシーへの配慮を強調した。市民生活部長の中島優氏は、配布の詳細や対象者数について説明し、配布開始日を6月1日とし、配布対象者が約6,000人に及ぶ基盤を築くことを示した。
また、加えて新型コロナウイルスの影響を考慮し、飲食店への時短要請に対する支援金の支給についての補正予算も可決された。飲食店事業者には、売上高に応じて支援金が給付されることが決定され、これにより市内の経済活動の維持が期待されている。
さらには、丸谷利一氏による「医療提供体制への支援を求める意見書」にも賛同が集まり、医療崩壊の防止とワクチン接種体制の強化に向けた施策の必要性が確認された。議会は、困難な周囲の状況の中で市民の健康を守るため、「力を合わせて前へ！」と進む意志を示した。最後に、上田市長は議員の協力に感謝し、議会の閉会を迎えた。