令和2年7月22日に開催された大和郡山市議会臨時会において、新型コロナウイルス感染症対策として、臨時外来検査センターを設置する条例の制定と、一般会計補正予算案が可決された。
市長の上田清氏は、議案の審議を行うよう議員に依頼し、会議の進行を進めた。臨時外来検査センターの設立理由については、副市長の中尾誠人氏が説明した。このセンターは、市民の健康を守るために設置され、検査体制の強化を目指す。特に、発熱等の風邪症状が見られる市民がスムーズに検査を受けられる体制を整える重要な施策となると強調した。
また、令和2年度一般会計補正予算についても説明された。この補正予算は、新型コロナウイルス感染症に関連する事業への対応として、歳入歳出ともに増額する内容となっている。総額442億6,568万円に達するこの予算には、地域交通事業者への感染拡大防止支援や、金魚生産者への経済支援策も含まれている。特に、「元気城下町発・未来行チケット」の発行により、地域経済の活性化を図る施策が実施される。
質疑応答では、議員からの多くの意見や要望が飛び交った。上田健二議員は、臨時外来検査センターの具体的な運用について質問した。この検査センターは、医療機関からの紹介を受けた患者が実施するもので、予約制が取られている。週3回、1日あたり10名を予定しており、状況に応じて運営体制の見直しも行われる。
また、議会では交通事業者への支援が重点的に行われるべきとの意見も出た。多くの市民、特に高齢者や障害者が影響を受けているとの指摘に対し、総務部長の八木謙治氏は状況を説明し、感染防止対策における支援を維持する重要性を強調した。
さらに、教育施策に関しても質問が相次ぎ、特にコロナ禍における修学旅行の補助が評価された。市は2020年度中に修学旅行を安全に実施できるよう、各種経費補助を行う方針を示している。