令和2年第2回大和郡山市議会定例会では、新型コロナウイルス感染症の影響が深刻化する中、各議員がさまざまな課題について質疑を行った。特に、教育、文化、福祉分野での支援策に対する質問が相次いだ。議員の一人、村田俊太郎君(公明党)は、コロナ禍における子育て支援の強化を求める意見を述べた。具体的には、感染防止対策として学校生活における新しい生活様式をどう定着させるかが重要であるとし、登校前の健康チェックやマスク着用の徹底、授業そのものの工夫が必要と強調した。奥村雅彦教育部長は、分散登校や衛生管理の徹底に努めていると応じ、その中でも文部科学省の指針に従い、学校における感染予防策を実施していると報告した。
また、村田君は、学習の遅れを取り戻すためにどのような支援が行われているのかについて質問し、教育部長は、夏休みの短縮や、授業時間の増加などの実施を明言した。さらに、特別支援教育の重要性にも触れ、特に発達障害の子供に対する支援強化についても言及した。教育部長は、既に学習サポーターを配置し、効果的な支援を行う方針を示した。
文化芸術公演については、文化施設での事業がコロナ感染対策で制限されているため、今年度の文化芸術公演をどのように進めるか問われ、教育部長は感染状況に応じた適切な事業の実施を考えると説明した。また、図書館の運営についても言及があり、若い世代の読書環境の整備が課題であることを強調。特別支援サービスも考慮し、図書カードなどでの対応を進めているとのこと。