令和5年第3回大和郡山市議会定例会が、9月21日に開催された。
会議では、議案第37号及び38号に関する各委員長の報告が行われた。総務常任委員会の林浩史総務常任委員長は、一般会計補正予算について原案承認と決したと述べた。具体的には、納税システムの改修に関する質疑があり、地方税共通納税システムにおいて個人市・県民税への対応が求められているとの知見が示された。新しい納付方法の導入により、納税者の利便性が高まることが期待されるとのことだ。
次に、議認第1号から第9号までの9議案に対する決算特別委員長の報告が行われ、吉川幸喜決算特別委員長は、令和4年度の一般会計決算が承認されたと報告した。議員の問には、個人市民税が微増した理由として、企業業績の回復が影響したとの見解が示された。また、法人市民税の減収については、世界的な原材料費の高騰が原因とされる。この流れは、次年度以降の財政にも影響を及ぼす可能性がある。
さらに、意見書案がいくつか提案された。特に、意見書案第8号に関しては、河田和美議員が提案したブラッドパッチ療法に対する適正な診療上の評価を求める内容が賛同を集めた。多くの患者が適用外で困っている現状が問題視された。また、意見書案第9号のサーキュラーエコノミーに関しては、福田浩実議員がその重要性を訴え、循環経済の実現に向けた取り組みを強く要望した。
さらに、生活保護における加算創設やインボイス制度の延期を求める意見書案も提出され、地域経済や住民生活への影響が考慮されている。このような時代背景を踏まえて、多くの意見が寄せられる中で、市民生活を守るための施策が重要であることが確認された。