令和5年9月、大和郡山市議会において、定例会が開催された。今回は議案第37号と38号の質疑がメイン議題となり、特に介護保険事業に関連する補正予算が大きな注目を集めた。
徳野衆議員が、介護保険事業特別会計補正予算について質問した。福祉部長の植田亮一氏は、介護保険給付費の準備基金残高を約9億7千万円と報告。過去最大の残高になるとの見込みを示し、これにより300円から900円の保険料引き下げを期待する声も上がった。
徳野議員は、これまでの保険料算定についても触れ、過去数年間の基金残高や繰入れにより保険料が適正に抑えられてきたと指摘。特に、2025年には団塊世代が75歳以上を迎え、介護保険制度の重要性がさらに増すことを話した。福祉部長は、介護保険料上昇の問題を認識しており、国に対して財政拡大を要望する姿勢をとると述べた。
また、日程第2において、議認第1号から9号までの質疑が行われ、決算特別委員会の設置についても合意を得た。新設される委員会は9名で構成され、これにより決算に関する審査が進められることとなる。
議長の西川貴雄氏は、質疑が終了したことを宣言し、今後の手続きについて説明した。今後はそれぞれの常任委員会及び特別委員会が活動を開始し、再度議会が開かれる予定である。