令和3年第3回大和郡山市議会定例会が開かれ、多くの議案が審議された。会議では、奈良県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙が行われ、有効投票の中から森田一成氏が当選した。議長の東川勇夫氏は選挙結果を報告し、議会の透明性を強調した。
この議会ではさらに、議案第34号から議案第43号までの各委員長報告が行われ、質疑と討論が続いた。特に、一般会計予算の補正に関する質疑が盛り上がった。西村千鶴子総務常任委員長は、さまざまな還付金や補助金の流れを説明し、予算の有効活用を訴えた。令和2年度の状況を受け、反対意見も続出した。
また、特別委員長による決算特別委員会の報告が行われ、決算認定の質疑が行われた。丸谷利一決算特別委員長は、令和2年度の財政状況とコロナの影響を解説した。特に法人市民税の減少や一般会計の財政状況に触れ、今後への懸念を示した。
意見書案も多く審議された。コロナ禍による厳しい財政状況に対処し、地方税財源の充実を求める意見書案が提出され、林浩史議員がその必要性を強調した。この意見書は国に向けたもので、財源確保の重要性が繰り返し述べられた。また、沖縄戦戦没者の遺骨を含む土砂の埋立てに関する意見書案も多くの議会の賛同を得て可決。議会では、社会的責任について意見が交わされた。
出産育児一時金の増額を求める意見書や選択的夫婦別姓制度の法制化に関する意見書も提出され、相次ぐ賛否の討論が行われ、最終的に可決された。これらの意見書は、少子化問題や社会の多様性を重視し、根本的な制度改正を求めるものであった。
最後に、上田清市長は定例会閉会の挨拶を行い、議員へ感謝の意を表する中、新型コロナウイルスの影響を今後も考慮しながら町の運営に努めると述べた。議会の運営と今後の施策に対する期待が寄せられた。