大和郡山市議会の令和元年第4回定例会が12月16日に開催され、主に学童保育所、公営住宅、地域のゴミ処理や防災対策に関する議題が取り上げられた。
まず、学童保育所について、冨野孝之議員が具体的な現状と課題を指摘した。市内の学童保育所では、児童の入所制限や狭隘なスペースが問題となっている。上田亮福祉健康づくり部長は、登録児童数が増加している一方で、国基準の面積を満たさない学童も存在するとし、特に郡山南、郡山北など6つの学童保育所が課題であると示した。また、今後の取り組みについて、学校の余裕教室を学童保育所に活用する方針が説明された。たとえば、片桐学童では新しい施設の整備に着手することで、地域における利用環境の向上を目指すという。
次に、公営住宅の問題が取り上げられた。福田浩実議員は、耐震化やバリアフリー化に関する進捗を質した。都市建設部長は、耐震診断調査の進捗とバリアフリー化の取り組みを報告し、小中学校の余裕教室を利用する可能性にも触れた。特に、西川貴雄議員が市営住宅内のエレベーター設置についての問題点を指摘し、地域の安全対策と居住性の向上が議論された。
更に、ゴミ処理の広域化に関する議論が行われた。尾口五三議員が、現状の清掃センターにおける運営状況などを質し、周辺自治体の動向についても確認した。市の合意に至る前に策定される施策の影響や推移についても問題視され、悪天候時の対応や緊急避難所での報告事項が強調された。
防災対策については、今年の豪雨や台風に伴う災害に対し、上田亮福祉健康づくり部長が備蓄状況や避難対応について説明。特に、避難情報の周知徹底の重要性が再確認された。
さらに、SDGsの取り組みの中で、河田和美議員が骨髄バンクドナー登録の状況や予防接種に関する助成について質問。市の福祉政策や健康増進の取り組みが強調され、特に支援の必要な児童らの状況が議題となった。
一方、教育長の谷垣康氏は、教師間のいじめ問題についても言及。今回は新たに発覚した郡山南小学校の教員不在問題について、その調査過程や教育委員会の対応について説明した。教員の働き方改革の重要性や職場環境の整備が改めて強調された。