令和5年2月の大和郡山市議会定例会において、教育部門の重要な課題が議論され、特に学校生活における健全な環境作りに対する意見が交わされた。
8番の徳野衆議員は、健やかな学校生活を確保するための施策について質問した。特にコロナ禍での影響や性の多様性の尊重が求められる中で、様々な問題が複雑化していることが背景にある。
岸田首相が卒業式でのマスク着用を基本的に外す意向を示した一方で、徳野氏は「マスクの着脱は個人に委ねるべき」と述べ、本市の小・中学校における具体的な対応策を求めた。奥村雅彦教育部長は、生徒や教職員への強制は行わず、個々の事情に配慮した対応を進める方針を示した。
また、卒業式における校歌斉唱時のマスク着用や保護者の人数制限についても質問があり、学校ごとに学生数・会場の広さ等に応じた判断をすることが説明された。これに対し、強制せずに自然な施策を進める姿勢に対する賛同が得られた。
さらに、生理用品に関する課題においても、徳野氏は状況の確認を求め、現在市内の8校でトイレに生理用品が設置されていると奥村教育部長が回答した。物価高騰の中、学校での生理用品の受け取りやすい環境の整備が求められており、引き続きの支援を確認した。
性教育については、男女共に学ぶ体制であることが踏まえられ、小学校では4年生、中学校では1年生で生理に関する学習が行われていることが述べられた。しかし、男女の授業の取り組みについては中学校での状況に関する質疑も続き、その改善が要望された。
男女混合名簿や中学校の制服選択についても議論があり、教育部は男女平等や性の多様性を尊重した取り組みを進めていることを強調した。これにより、性別にとらわれない社会作りにおける教育的役割を果たす姿勢が浮き彫りになった。
この定例会では、高齢者支援のためのデジタル推進委員や健康ポイント、ボランティアポイントに関する議題も相次いでおり、市の多様性を尊重した政策が進行していることが分かる。各議員の貢献や意見が今後の施策に大きく影響することは間違いない。