令和5年第3回大和郡山市議会定例会が開会され、重要な議案が上程された。
今回の会議では令和4年度の決算関連や同意案が中心となり、議員らが慎重に審議を行った。上田 清市長は挨拶において、決算の内容を丁寧に説明した。
特に注目されたのは、令和5年度一般会計の補正予算と介護保険事業特別会計の補正予算の二件である。補正予算案では、歳入歳出の増額が提案されており、予算の総額は一般会計350億8404万1000円、特別会計96億5292万7000円に達する。
上田市長は、「一般会計の歳出には、災害復旧に伴う予算が含まれている」とし、特に、農業用施設の復旧に向けた支出を見込んでいることを強調した。さらに、介護保険事業については「基金の増額を見込んでいる」と述べ、地域の高齢者支援に力を入れる姿勢を見せた。
また、固定資産評価審査委員会の委員選任については、新たに小野修一氏を継続任用することが決定。市内税務に関する専門的な知識が高く評価された。
人権擁護委員の推薦に関しても、磯部信孝氏と亥口ひろみ氏の選任が承認され、地域における人権教育の強化が期待されている。特に、榊 洋子氏の後任として新たに市村公一氏が推薦され、教育現場での経験を生かして人権活動に貢献することが期待される。
令和4年度の決算に関しては、上田氏が「12年連続の黒字」と語り、引き続き市民生活の支援と効率的な運営を進める決意を表明した。特に、物価高騰に対する支援に配慮し、適切な施策を講じることの重要性を訴えた。
議案の審議は続く予定で、全議案の無事な承認と早期の予算執行が成ることが期待されている。今後の会期では、各委員会による詳細な議論が進められる予定である。