令和5年第4回大和郡山市議会定例会が開会し、複数の議題が議論された。
特に教育行政に関する点検評価報告書が注目され、教育部長の奥村雅彦氏から小学校及び中学校の施設維持管理事業についての説明があった。
彼によると、昭和40年代に建設された学校施設は老朽化が進んでおり、今後の改修計画が求められている。
北野伊津子議員はこれに対し、実施項目が多岐にわたるが計画的な大規模改修が進まないことに懸念を示した。
特にトイレ改修の進捗状況について、多くの児童がその改善を喜んでいるものの、長寿命化改修が実施されていない現状が問題であると訴えた。
加えて、学校の断熱化の重要性にも触れ、快適な学習環境の確保が必要であるとの意見を述べた。
「体育館の断熱工事が必要である」と訴え、今後の改修が急務であると強調した。
次に、ICT環境整備事業も議題として取り上げられ、奥村教育部長は、デジタル機器の経年劣化と今後の整備計画について説明した。
国からの補助を受けつつ適切な更新が進められる見込みであり、この点についても議員からの質問が相次いだ。
北野議員は特に、保護者へ負担が及ばないよう配慮することの重要性を指摘し、"家庭環境による教育格差の是正が求められる"と強調した。
今後の教育環境の整備について意見が交わされ、透明性と充実度の向上が期待される。
本定例会では、請願第1号が建設水道常任委員会に付託され、情報公開の必要性も議論された。
また、清浄会館の再整備特別委員会からの中間報告も行われ、地域に根ざしたサービス向上が求められた。議員らは、市民生活支援に向けた具体的な施策を提案し、議会の成果を市民に還元する姿勢を示した。