令和5年9月20日、大和郡山市議会定例会が開かれ、様々な施策や行政策の進捗について議論された。
特に注目されたのは、「まちづくりの現状について」の質疑であった。金銅成悟市議は、近鉄郡山駅周辺地区の整備状況に言及し、進捗の遅れを指摘した。金銅市議は、県との包括協定締結から9年が経過したことを挙げ、「近鉄郡山駅周辺整備について十分な進展がなされていない」と強調した。
東田完都市建設部長は、最近締結した「近鉄郡山駅移設に関する基本協定」のもと、現地調査を開始したと述べた。また、県中央卸売市場再整備アイデアチームの現状についても言及し、プロジェクトチームの活動内容を報告した。金銅市議は、県との関係が特に重要であるとし、この点を強調した。さらに、近鉄平端駅の再整備計画についても質問があり、新たな計画策定に向けた地元の意見聴取がすすめられていることが明らかとなった。
次に、学校施設の改修についての質疑では、金銅市議が教育現場の視察結果をもとに、具体的な改善点を提起した。奥村雅彦教育部長は、視察を通じて明らかになった問題点を認識しているとし、「特に体育館の劣化や運動場の状態については早急な対策が必要」と回答した。金銅市議は、学校内での安全対策を強調し、特に運動場の水はけ改善などについて具体的な対策を求めた。
さらに、近年話題の帯状疱疹ワクチンについても議論された。河田和美市議は、帯状疱疹の発症原因とワクチン接種の必要性、さらに接種費用について尋ねた。徳田耕一すこやか健康づくり部長は、帯状疱疹の発症メカニズムを説明しつつ、現在の接種状況と必要性を指摘した。河田市議は、特に高齢者への接種促進を求め、予防接種の助成制度の導入を提案した。
最後に、学校図書館の充実についても触れられた。教育部長は、図書館の蔵書数や学校図書館司書の配置状況について報告した。河田市議は、図書標準達成のための具体的な取り組みを求め、継続的な支援が重要であるとの認識を示した。政府の方針に沿った対応をしているものの、さらなる拡充を目指す必要があるとの意見が出た。
今後の議論においても、市民の声に耳を傾け、実効性のある施策を継続的に推進していくことが求められる。