令和3年3月18日、天理市議会第1回定例会が開会され、様々な議案が審議された。重要な議案として、同意案に基づく人権擁護委員、副市長、教育委員会の教育長の任命が含まれている。
市長の並河健氏は、人権擁護委員の推薦として、米田豊一氏を引き続き推薦することを発表した。議会はこの推薦案を原案通り承認した。
続いて、副市長の藤田俊史氏の再任が提案され、議会は特に異議なくこれを承認した。また、新たに教育長として伊勢和彦氏を任命する案が提示され、こちらも同様に原案承認の議決が行われた。
さらに、教育委員会委員の任命に関しても原案通り承認され、西畑敦司氏が再任された。
その後、令和二年度の特別会計補正予算に関する議案が審議され、新型コロナウイルスの影響による国民健康保険料の減免に関する内容が報告された。文教厚生委員長の仲西敏議員は、この補正が歳入予算の財源構成を変更することを説明し、議案を可決すべきとの決定が下された。
一方で、議案第十七号(国民健康保険条例の一部改正)や第十八号(介護保険条例の一部改正)について、荻原文明議員が反対討論を行った。特に、介護保険料の値上げに関しては市民負担を懸念し、さらなる財政負担を課すことへの反発が見られた。
最終的に、令和三年度の一般会計予算も報告され、前年より約9.8%の増加を見込む内容である。この予算は市民へのサービス向上を目的としたもので、議員からは地域公共交通やマイナンバーカードの交付業務改善などに関する意見が出された。
最後に、定例会は議会の協議を経て、全ての議案を原案通り可決することが決定され、閉会の挨拶が行われた。市長からは、今後コロナ禍対策を引き続き進めていく決意が述べられ、議会における協力を改めて求めた。