令和五年九月四日、天理市議会の定例会が開催された。
この日の議事は、いくつかの重要な項目が含まれており、特に令和五年度一般会計補正予算に関する議案が注目を集めた。
市長の並河健氏は、一般会計補正予算の必要性について説明し、生活支援の観点からも重要な取り組みであると強調した。内容としては、電力・ガス・食料品価格高騰に伴う生活支援策として、プレミアム付イチカの追加販売や、”出産・子育て応援交付金事業”などが盛り込まれている。
また、この補正予算では、歳入歳出ともに二億二千二百四十万九千円の追加が提案されており、来年度予算の総額は二百七十六億四千七百七十三万一千円に達する見込みである。
さらに、並河市長は国民健康保険特別会計及び介護保険特別会計の補正予算についても説明した。国民健康保険料の免除に伴うシステム改修のため、歳入歳出ともに五百五十万円を追加する。
一方、令和四年度の特別会計に関しても、各認定案が提出され、決算内容が説明された。
関連して、認定案第一号として一般会計の決算認定が行われ、具体的な数字も紹介された。一般会計の最終予算現額は二百九十九億七千五百九十八万七千円で、歳入決算額は予算現額比の98.2%にあたる二百九十四億二千八百九万六千七百四十九円となっている。
議会は今後の進行において、審議を重ね、慎重に意思決定を進める方針である。
また、会議においては、勤続表彰が行われ、今西康世議員、東田匡弘副議長、大橋基之議長が受賞した。表彰状が伝達された際、副議長の東田氏は、感謝の意を表した上で、今後も市政に貢献する決意を表明した。
本定例会の会期は九月二十二日までの十九日間と決定しており、様々な重要課題に対して議論が継続されることが期待される。