令和二年九月第一回定例会が開会され、重要な議案が多く提出された。
議長である大橋 基之氏は、議事日程に沿って進行する旨を伝え、まず、荻原 文明議員が三十年以上の市政への貢献を称える表彰を受けたことを報告した。荻原議員は、「皆様の支えがあった」と感謝の意を表した。
続いて、専決処分の承認について市長の並河 健氏が説明した。特に、コロナ対策のための補正予算案が大きな焦点となっている。新型コロナウイルス感染症対策として、「子育て応援給付金事業」や、店舗運営を支援する「新しい外食スタイル応援事業」に関わる経費が含まれている。
並河市長は、「特に緊急を要するため、時間的余裕がない」と強調し、議会の承認を求めた。この一連の補正は、歳出の追加を行い、予算の総額を335億円以上にすることを目的としている。
さらに、令和二年度一般会計補正予算に関する提案も行われた。今回の補正では、新型コロナ対応地方創生臨時交付金を活用し、保育所の整備やオンライン関連事業への予算が計上される。この動きは、コロナ禍においても市政の維持と福祉向上に寄与するものと期待されている。
また、令和元年度の決算認定案も上程され、各特別会計について市長および会計管理者から詳細な説明がなされた。例えば、国民健康保険特別会計では前年の決算と比較し、ほぼ予算通りに収支が進捗していることが報告された。特に、歳入歳出が97%程度に達していることが評価された。
この日程を経て、議案が順次審議され、質疑応答が行われ始めた。議会は引き続き協議を進め、各議案についての慎重な審査が求められている。議長は議会の成立を確認し、今後の進捗についても市民に意義ある決定を行うよう促している。今後も、重要な議題が議論される見込みであり、市民の期待が寄せられている。