令和2年3月17日、天理市議会は第1回定例会を開催し、一般質問が行われた。
荻原文明議員は、聴覚障害者の便益向上のため、ヒアリングループ設置の必要性を強調した。近年、日本の高齢化が進む中、聴覚障害者の人数も増えている。市長、並河健氏は、現在、聴覚支援用の設備が市民会館で整っていることに加え、今後、利用状況やニーズを考慮し、公民館でのヒアリングループ導入を検討すると述べた。
次に、新型コロナウイルスの影響に関して、荻原議員は中小企業への支援策の必要性を訴えた。市の独自制度として、金融支援の拡充が進められており、特に影響を受けている事業者への支援を強化する考えを市長は示した。また、助成金の制度についても言及され、労働者の雇用維持を目的とした措置が整えられていることが報告された。
また、河川のしゅんせつ計画についても発言があり、荻原議員は市管理の河川における緊急浚渫推進事業の重要性を強調した。この計画に基づき、必要な場所でのしゅんせつが進められることを市長は確認した。加えて、内部統制制度の整備にも話が及び、住民の福祉に寄与するために制度が必要であるとの認識を示した。
コミュニティタクシーの導入も議題に上がり、荻原議員は高齢者の移動手段としての必要性を防止した。市長は、交通政策の一環として、地域住民と協働し、公共交通の改善に向けて検討を進める意向を表明した。
さらに、高齢者の交通事故防止対策として、市長の並河氏は、サポカー制度の重要性について言及した。国が進めるこの補助金制度により、高齢ドライバーへの安全運転支援が期待されている。また、市内では交通事故が発生しており、取り組みの強化が求められる状況であると強調した。