令和四年五月三十日、天理市の議会が臨時会を開会した。
議会では重要な議案が提出され、慎重な審議が求められる中、様々な予算や条例の改正が議題に上がった。市長の並河健氏は、開会の挨拶において、出席議員に感謝の意を表し、公正な審議をお願いした。
主要な議案には、令和四年度一般会計補正予算案が含まれている。市長は、その補正予算案について説明し、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた低所得の子育て世帯に対する生活支援が目的であると述べた。また、歳入歳出はともに1億2322万4000円を追加し、総額が258億1522万4000円になる旨も明らかにした。
さらに、条例の改正が続く。議案第三十二号から第三十四号では、職員給与の引下げが示されており、国の人事院勧告に基づく。具体的には、期末手当の支給率を変更するもので、受給額は令和三年度の引下げ額を基に調整される。
石津雅恵議員は、議員報酬及び手当に関する条例の改正についても提案した。こちらも人事院勧告に沿った形で、議員自身の報酬を見直す内容となっている。議会は、各議案について質疑を行った結果、委員会による付託を省略することが決議され、原案通りの可決がなされた。
議会の終了時、並河健市長は再度議員に感謝し、今後の協力を仰いだ。議会は午後三時四十分に閉会を宣言したが、その間に重要な課題に対する議論がしっかりと進められたことが注目される。