令和5年6月21日、天理市議会は定例会を開催し、災害対策、熱中症対策、自転車の安全対策等についての一般質問が行われた。
特に寺井正則議員は、災害対策本部における非常用電源の整備について質問し、近年の気候変動の影響による自然災害の激甚化を指摘した。市長並河健は、非常用電源設備を設けており、現在は重油を燃料としたディーゼルエンジンが動力源であることを明かした。市庁舎の耐用年数が約39年であるため、更新の必要性についても触れ、早期の対応を検討していると述べた。
続いて、熱中症対策に関し、寺井氏は高齢者や子どもたちのリスクを強調した。市長は、特に高齢者に対してエアコンの適切な利用や水分補給などの啓発活動が進められていることを説明し、地域団体の協力も求めていると発言した。また、児童の熱中症予防に向けて、学校での取り組みも実施されていると報告した。
さらに、自転車の安全対策についても寺井氏が発言し、最近の交通事故の統計データを用いて、ヘルメット着用の重要性を訴えた。市長は、自転車事故の致死率が着用者に比べ高いことを認識しており、啓発活動やヘルメット購入補助が必要との意見に同意した。
議員たちの質問は市民の安全と健康を守るための施策へ向けられ、今後の取り組みについての期待が浮き彫りとなった。市長は、住みやすい安全なまちづくりに引き続き努力していく考えを表明した。