天理市議会は令和元年12月19日に第四回定例会を開催し、多数の重要な議案を審議した。
議題に上がった中でも特に注目されたのは、令和元年度天理市国民健康保険特別会計補正予算の件である。文教厚生委員長の東田匡弘氏は、予算の総額が61億902万1千円に達し、マイナンバーカードによる資格確認システムの改修が含まれていると報告した。歳出項目には、保険料軽減も関連しており、財源は主に国庫からの補助金で賄われる。議会における質疑も特になく、原案通りに可決された。
続いて、令和元年度介護保険特別会計補正予算も審議された。この補正は、歳入歳出予算をそれぞれ56億5404万3千円に変更し、給付費の見込額が予想を上回ったことが要因だと説明された。委員会の報告を受けて、議会の議決も問題なく進み原案通り了承された。
第三に、一般会計補正予算が挙げられ、この補正は247億9431万8千円となり、人事院勧告を反映した職員給与の改定や事務費の増加などが反映されている。加えて、地域密着型サービスの整備も含まれており、市の福利厚生に寄与する施策が強調された。
この他にも、議会では川西町や三宅町との定住自立圏形成協定の変更、天理市観光物産センターの指定管理者指定が審議され、すべて原案通りに決定された。文化財の防火対策を求める意見書も提案され、具体的な火災事故を元にした内容であり、賛同を得て可決された。
市長の並河健氏は、全議案が原案通りに通過したことを受け、議員たちの協力に感謝を述べ、今後も市政の発展にさらなる努力を心がけるとの旨を述べた。議会は閉会する運びとなり、来年への希望を語りながら会が締めくくられた。