令和二年九月十七日、天理市議会は第三回定例会を開催し、複数の重要な議案や意見書が審議された。
最初に、並河健市長が人権擁護委員の推薦について発言した。「本年十二月三十一日をもって任期満了となる貴田章子さんを引き続き推薦する」と述べ、議会からの賛同を求めた。これに対し、議員から異議はなく、原案通り承認されることが決まった。
次に、同意案第五号として固定資産評価審査委員会委員の選任が提案され、平瀬重敏さんの再任が求められた。市長の説明後も同様に異議なく承認され、この委員会の運営が継続される。経済産業委員会から報告された水洗便所改造資金貸付基金条例の改正案や周辺地区環境整備基金条例の制定についても、慎重に審査後、両案は可決された。
介護保険特別会計補正予算に関しては、文教厚生委員会の報告を受けた内容が取り上げられた。この議案は、歳入歳出の総額に関し、それぞれ九千七百六万二千円の追加が求められている。
また、総務財政委員会からは、一般会計補正予算について慎重審査の結果、原案通り可決された旨の報告があった。新型コロナウイルス対策としての必要経費も含まれており、今後の市政運営に重要な影響を及ぼす見込みだ。
地方財政に関する決議案も、主要な議題となった。石津雅恵議員が提案した内容は、全国的な財政の悪化に対する地方税財源の確保を求めるものであり、厳しい状況下での政府の対応を促すものである。これも異議なく可決された。