令和2年6月8日、天理市議会が開催され、各議案が提案された。議会の目的は、令和元年度の監査報告や2019年度の繰越計算書の承認が中心であった。
市民の経済状況はコロナウイルスの影響を受けている。並河健市長は、開会に際して「市民の命と生活を守ることが最優先」と述べ、本議会には重要な案件が上程されたことを説明した。この中には、令和二年度一般会計補正予算案も含まれている。同予算は、経済的支援を目的に組まれている。
その中でも特に地域経済を支える政策として、持続化給付金が紹介された。具体的には光熱水費や家賃の補助が含まれる。この方針に対し、議員からは支持の声が上がった。
議案の一部には、税制改正や新型コロナウイルスに関する特例措置の内容も含まれている。議案第三十九号では、税賦課徴収条例の改正が提案され、専門家の意見を反映したものであると強調された。
また、教育や保育に関する条例の改正案が複数挙げられた。教育長である森継隆氏はGIGAスクール構想の一環として、公共の場においてのパソコン購入費が必要であると述べた。これにより、今後の教育環境の整備が進展することが期待されている。
加えて、介護保険に関する改正案も提出され、経済的な軽減策として一般会計からの繰入金を増額する提案がされた。この対応は、低所得者に対する支援を強化するものであり、介護保険料の軽減を図るとのこと。
最後に、議案の承認が全会一致で可決され、議会は次回会議の日程を決定した。議長は「今後の議会においても、市民福祉向上を目指していく」と述べ、会議を閉じた。今後の動向に注目が集まる。