令和三年第四回天理市議会定例会が、十二月十五日に開催された。
この会議では、天理市の重要な財政議案が8件、ならびにその他の施設管理に関する議案が上程され、慎重に審議された。評価が高かったのは、令和三年度天理市国民健康保険特別会計補正予算である。文教厚生委員長である鳥山淳一議員は、「歳入歳出総額の増加を反映したもので、特に療養給付費の増加が含まれる」と説明した。
さらに、天理市後期高齢者医療特別会計の補正予算も可決された。これにより、後期高齢者医療制度が維持され、質の高い医療提供が約束されることが期待される。鳥山委員長は、「必要な医療財源を確保するためのものである」と述べた。
教育関連の議案では、保育所の一時保育に関する条例改正が語られた。これにより、施設の変更が進められ、前栽こども園が一時的な保育サービスを実施することが正式に明文化される。国民健康保険の条例改正については、出産一時金を維持するための措置が講じられることが明言された。
また、天理市学校給食費の管理が新たに条例として制定され、効率的な運営が行われる見込みである。市長の並河健氏は、教育委員会に対し、給食の安定供給を再確認し、保護者の理解を得るための努力が必要であると強調した。
今回の定例会では、北中学校整備工事に関する補正予算も上程された。市杯合同で行われる対策や、消防法令に基づくアスベスト除去についての議論が交わされた。
議案の審議を経て、すべての案件が無事可決され、閉会に向けた進行が行われた。市長は「理事者各位の意見を尊重し、命と暮らしを守る施策を進める」と締めくくり、この会議を終えた。