令和6年9月13日、天理市議会の定例会が開催された。
議会では不妊治療に関する取り組みが議題に挙がった。市独自の補助制度は、保険適用後も効果をあげているとの報告があり、今年度の利用者は一般治療が25名、生殖補助医療が4名とのこと。市長の並河 健氏は、妊娠に成功した事例もあるため、有効性が示されていると強調した。
続いて、障害者の文化芸術活動についての報告が行われた。特に国連の障害者権利条約を受け、文化芸術活動の推進が重要視されていることが伝えられた。市では、奈良県障害者作品展への支援や、カルガモ倶楽部との協力が進められていると説明された。南正文氏の遺作展が天理駅近くで行われ、市民参加が期待されている。
通級指導教室に関する質疑も多く、教育長の伊勢 和彦氏は、現場でのニーズに応じて適切に配置され、支援員が教員の業務負担を軽減する重要な役割を果たしていると述べた。教員の勤務時間が減少している具体例も紹介され、計画的な支援が行われていることが示された。
聾者、聾唖者への支援も話題になり、市長は電話リレーサービスやネット119の利用を推奨した。高齢者独居の問題については、地域とのつながりを強化し、孤独死防止策の必要性が繰り返し強調された。