令和五年六月八日、天理市議会は第二回定例会を開会した。
市長の並河健氏は開会挨拶の中で、案件の重要性を強調し、議員の慎重な審議を求めた。
今回の議会では、令和五年度一般会計補正予算や税条例の改正案などが上程されます。具体的には、一般会計補正予算の総額は274億2532万2000円に達し、補助や事業の再開に必要な資金が追加されることが明らかになりました。振り返れば、国庫支出金や基金繰入金を含む財源の均衡が図られる内容となっています。
中でも、補正予算にはコミュニティ助成事業が含まれ、自主的な自治会活動を支援することで、市民生活の向上が期待されます。議案第二十九号について市長は、「地元の公共事業の財産管理および生活保護基準改定に伴うプログラム変更」を挙げ、地域のニーズに応える意義を述べています。
また、税賦課徴収条例の改正案では、森林環境税の導入や軽自動車税の環境性能割が加わるなど、環境に配慮した税制の変化が見られます。議案第三十号と第三十一号は、いずれも国からの指導を受けた改正であり、地方自治体としての対応が求められる内容となっています。
今後、議会は委員会の審議を経て、さらなる議論がなされる見込みです。議論は、限られた時間の中で進められ、六月十二日に再開される予定です。議員たちは重要な案件について、活発な意見交換や情報提供を行うことが期待されます。