令和5年9月6日、天理市議会において重要議案が討議された。
注目されたのは「天理市印鑑条例の一部改正」だ。村木敬議員は、印鑑が契約書などでどのように重要な役割を果たしているかを説明した。改正内容は、マイナンバーカードを活用した申請プロセスの見直しである。
村木議員は、「印鑑登録が代理人によって可能になることで、本人の意思に反して契約が成立する危険性が生じる」と懸念を示した。特に、高齢者や精神的な障害を有する方々が被害を受けるリスクについて訴えた。
市長の並河健氏は、代理人による照会を行い、本人確認書類の提示が求められることを説明した。それにより、不正が行われないように工夫していると述べつつ、潜在的なリスクについても認めた。特にコンビニ交付時の暗証番号の重要性を強調し、将来的には生体認証等の導入も視野に入れている。
また、他に提案されている議案では、令和五年度の介護保険特別会計補正予算や、国民健康保険特別会計補正予算についても詳細な質疑が行われた。議会では、これらの議案が委員会に付託され、審査が続くことが確認された。
本日の会議は、令和四年度の決算認定案も含まれる重要な内容が盛り込まれており、今後の財政運営においても影響が予想される。議案に対する関心が高まる中、議会は整然とした進行が続けられた。