令和元年六月二十七日、天理市議会が定例会を開催した。
会議では、榎堀秀樹議員と加藤嘉久次議員が全国市議会議長会から表彰を受け、その栄誉を讃えられた。榎堀議員は「議員皆様方の御高配があったからこそ受賞できた」と述べ、今後の市政発展への決意を示した。
日程に従い、同意案第二号の審議に進んだ。市長の並河健氏は、固定資産評価審査委員会の久保善史氏の再選について説明を行い、議会は原案通りの同意を決定した。
次に、議案第三十二号を含む六議案が一括上程された。文教厚生委員長の東田匡弘議員による報告で、介護保険特別会計補正予算は歳入歳出各二百五十一万九千円の追加が認められ、合計が五十四億八千八十一万九千円とされることが明らかにされた。この補正は消費税率引き上げに伴うシステムの改修等に必要な費用を含む。さらに、災害弔慰金の支給等に関する条例改正も承認された。
その他の議案においても、家庭的保育事業や放課後児童健全育成事業に関連した基準の改正が行われた。これらの改正には、連携施設の確保の必要条件変更や放課後児童支援員の認定資格研修の制度改正が含まれている。さらに、介護保険条例の改正は、低所得者保険料の軽減など、具体的な基準追加が行われることとなった。
議案が次々と可決され、予定通り市の財政運営や福祉施策の円滑な推進が進むことが期待されている。また、定住自立圏形成協定の変更も議題に上り、公共施設マネジメントの促進が図られていることが報告された。
最後に並河市長は、議員への感謝の意を表し、今後も協力をお願いしたいとの旨を述べ、閉会を宣告した。会議は、令和元年六月二十八日の十六日間と決まり、円滑に運営された。