令和四年九月一日、天理市議会は定例会を開催し、様々な議題が取り上げられた。
中でも、令和四年度一般会計補正予算案が重要な議題として挙げられた。市長の並河健氏は、この補正予算案が新しい地域経済の構築に向けた施策であると強調した。また、令和四年度一般会計補正予算は、歳入歳出双方で約三億六千七百九十二万円の追加が計画されている。
具体的には、デジタル地域通貨「イチカ」の活用推進や少子化対策などが盛り込まれている。市長は「これらは地方創生臨時交付金を活用するものであり、市民生活の向上に寄与することを期待している」と述べている。
次に、議案第四十五号、天理市職員の育児休業等に関する条例の改正についても活発な議論が行われた。これは職員及び非常勤職員の育児休業取得要件が緩和されるものであり、議員からも好意的な意見が出された。藤田俊史副市長は「この改正により、職員が働きやすい環境が整備されることを目指しています」との見解を示している。
さらに、議案第四十六号、天理市特別職の職員の給与に関する条例の改正についても言及され、市長及び副市長の給与の自主的な減額が提案されている。これに対し、岡部哲雄議員は「公務員の率先した行動が市民に信頼感を与えるだろう」と話している。
また、市本貴志議員や岡部哲雄議員は、奈良県市議会からの表彰を受け、功績を讃えられた。市本議員は「今後も市政発展のために努力を続ける」と誓い、議会内に拍手が広がった。このような表彰が市議会の士気を高める一助となることが期待される。
最後に、日程第五として天理市監査委員の選任も議題に上がり、岡部哲雄議員の後任が承認された。議長は「適切な監査を通じて、健全な市政運営を維持していきたい」との意気込みを述べ、この定例会は午前十一時三十分に終了した。