令和5年6月26日、天理市議会の定例会が開催され、様々な議事が行われた。特に注目されたのは、議員辞職勧告や新たな委員の同意、地方税法の改正議案などであった。議会ではまず、全国市議会議長会から表彰状が伝達され、今西康世議員、東田匡弘議員、大橋基之議員がそれぞれの長年の市政に対する貢献が称えられた。
続いて、仲西敏議員に対する辞職勧告決議案が提案され、提案者の内田智之議員は、仲西議員の公職選挙法違反について強い非難を表明した。この決議は、準法律的な性質を持ち、経緯により討議を経て賛成多数で可決され、仲西議員は議会から退場を命じられた。
次に、天理市農業委員会の新規委員の任命についての同意案が上程された。市長の並河健氏が、農業委員会のための候補者を紹介し、各議員は原案通りの同意を表明した。新たに任命される12名の候補者の識見や人格が強調された。
また、教育と保育に関する基準改正案についても議論が行われた。文教厚生委員長の石津雅恵議員が、この条例改正によって国の基準に合わせた措置を講じる必要性を説明し、原案通り可決された。
また、令和5年度の一般会計補正予算についても報告があり、主に地元事業支援や生活保護関連の経費が追加されることが確認され、全ての議案が原案通り可決された。
さらに、介護保険制度改正に関する意見書が提案され、神田和彦議員が高齢者や家族の負担軽減についての必要性を訴えた。賛同を得て、意見書は原案通りに可決された。鈴木洋議員が提案したインボイス制度の見直しも同様に賛同をもって可決された。
最後に、特別支援教育に関する意見書も審議され、山田哲生議員が教育現場における教員の適切な配置について強調、これも可決された。
天理市議会は重要な議案を多く可決し、閉会の挨拶では市長が少子化対策についても触れ、今後の議会の協力を求めた。