令和二年五月七日、天理市議会で臨時会が開かれた。
本会議では新型コロナウイルス感染症対策に関し、一般会計補正予算が主要な議題となった。
市長の並河健氏は、開会挨拶で感染症による影響を受ける市民や事業者への支援が重要であると強調した。また、医療従事者への感謝と哀悼の意を示し、緊急事態宣言の延長に応じた迅速な対策が求められていることを示唆した。
本臨時会は二日間にわたり、議案には新型コロナウイルスに関連する対策の予算が盛り込まれている。市長によると、補正内容は歳入歳出共に三億七十万九千円の追加を計画しており、総額は三百十六億八千六百六十四万九千円に設定される。主な施策には、子育て世帯への臨時特別給付金、事業者向けの緊急つなぎ資金貸付、協力金の給付、そして感染症防止のための物品購入に関する支出が含まれる。
議議長の大橋基之氏は、上程された予算案に対し質疑を行い、討論は行われなかった。提案内容は即座に委員会付託を省略し、原案通り可決される運びとなった。
今回の補正予算は、市民生活への直接的な支援となるもので、コロナ禍において多くの市民が苦境に立たされている。このため、議会の全議員が迅速な対応を求める声を上げ、強い意義を持つ結果となった。
閉会時、市長は市民の命を守るため議会との協力を誓い、さらなる支援策の必要性を訴えた。