香芝市における人口動向が注目されています。
令和元年11月末の人口は79,300人で、過去一年で減少傾向を辿っているとのことです。特に、今年3月には182人の減少があり、その影響が懸念されています。周囲の市町村に比べ、香芝市だけが人口が減少する現象が目立ちます。大和高田市や広陵町、葛城市は、宅地開発や市街地の発展により、逆に人口が増加しています。これに対し、香芝市は地理的な利点があるにもかかわらず、具体的な施策に乏しいため、住民に選ばれる魅力が低下していると指摘されます。
香芝市の第5次人口ビジョンでは、2030年に合計特殊出生率を2.1、2060年には人口85,000人を目指しています。ただ、現状の5180人の減少をどのように克服するかが課題です。これを実現するためには、明確な施策が必要であり、周囲に負けない魅力ある街作りを考えなくてはなりません。
また、防災対策も重要です。香芝市は29カ所の避難所を持ち、約22,000人の避難者を受け入れられる想定です。自助・共助・公助のバランスが求められるなか、地域の防災訓練や出前講座も行い、意識啓発を推進しています。加えて、他市との相互応援協定も締結しており、いざという時の支援体制が整えられています。
スポーツ公園の整備では、用地取得が60%進んでおり、プール施設も予定されていますが、入手困難な土地の問題が依然としての課題です。地域交流センターなど公共施設の活用推進とともに、香芝市に住み続けられるような施策が求められています。
今後の方向性として、香芝市では持続可能なまちづくりやふれあいの場を創出して、地域全体の活性化を図る必要があります。特に、訪問サポートや市民との交流を通じて、孤立感を解消し、支え合う地域の絆を強める施策が重要です。このような予防策が、住民の幸せにつながると、我々は確信させていただいております。