令和6年3月27日に開催された香芝市議会第2回定例会において、議題が多く取り上げられた。その中でも注目されたのは、香芝市歯と口腔の健康推進条例などの新たな条例制定や、令和6年度一般会計予算の承認である。
本会議では、香芝市の健康増進に向けた施策が強調された。香芝市歯と口腔の健康づくり推進条例に関しては、「子どもの歯科健診を積極的に行い、虫歯の早期発見につなげるべきだ」と述べる発言があった。
また、香芝市生産緑地地区の区域規模についても議論が展開された。具体的には、都市計画の整備が必要とされており、地域の方々の意見を反映させることが求められている。特に、中谷一輝議員は「地元の農業振興に寄与する内容が不可欠である」と力を込めた。
さらに、予算委員会で報告された令和6年度一般会計予算については、「311億3,000万円」という金額が提示され、福祉や教育、地域づくりにおける施策の具体化が期待されている。賛成意見の中では、「市民サービス向上に向けた投資が必要である」との発言があったが、反対意見も存在した。「無駄遣いを避けるための厳格な見直しが求められる」と中井政友議員は警鐘を鳴らした。
また、議会運営委員会においては、眞鍋亜樹議員の小学校無断侵入に関する問題について調査特別委員会の設置が決議された。この決議については、議会議員が市の公務中に事務執行に干渉することが許されないとの見解が強調されている。上田井良二議員は「議会として重大な倫理問題である」と指摘した。議論の過程で、議員同士の人権やプライバシーが懸念される場面もあったが、調査特別委員会の設置を通じて、議員間の信頼関係の再構築が期待されている。
最終的に、香芝市議会は、地域の問題解決や市民生活向上に向けた具体的な行動にシフトしていくことが求められている。市議会全体で市民にとって信頼される、開かれた議会を目指す必要性が再認識された。