令和6年第3回王寺町定例会が9月19日に開かれ、議論が行われました。
この日の焦点は、令和5年度の各種決算認定に関する案件でした。特に国民健康保険特別会計に関する認定が注目を浴びており、幡野美智子議員が反対討論を行いました。彼女は、国民健康保険の制度が非正規雇用者や年金生活者にとって高すぎる負担を強いていると指摘しました。さらに、所得に応じた保険税の軽減が必要であると強調しました。
また、王寺町の一般会計決算についても多くの議論が交わされました。松岡成行議員は一般会計歳入について、歳入総額121億5千万円、歳出総額117億2千万円、実質収支が4億1千万円と報告しました。これに対し、在宅老人福祉事業の見直しや、社会保障施策の拡充が求められました。特に、教育施策についてはさらなる充実を求める声が上がっていました。
介護保険特別会計に関しても審議が行われ、幡野議員は保険料の引き上げが高齢者に過度な負担をかけていると反対討論しました。一方、坂下早苗議員は賛成意見を述べ、高齢者自立支援のための資金投入が必要であるとの見解を示しました。
さらに、令和6年度の補正予算案が審議され、保育士の処遇改善や食材費高騰への対応が盛り込まれました。これは特に子育て支援に対する期待が寄せられており、丹下豪議員は、この予算が王寺町の子どもたちを守る重要な施策であると強調しました。
最後に、物価高騰による生活困窮の影響を受ける高齢者を支援するため、老齢基礎年金の見直しを求める意見書が可決されました。幡野議員は、物価上昇を反映した年金支給が必要であると訴え、全ての議員から賛同を得ました。
以上の結果を受けて、本日の定例会は全ての案件が原案どおり承認され、閉会に至りました。